高音質ケーブル自作キットFREE THE TONE ソルダーレスケーブルのすすめ
今回の記事は、FREE THE TONE ソルダーレスケーブルのご紹介をしたいと思います。
エフェクターボードを組む際、最も完成度を上げる要因はこのケーブル類の配線です。
音質・トラブル防止・ノイズ対策・見た目とあらゆる面において、ケーブルの選択は大きく関わってきます。
エフェクター本体に目が行きがちですし、予算もそちらにかけたくなってしまいますが、快適な演奏をサポートしてくれるパッチケーブルをもう一度見直してみましょう!!
FREE THE TONE ソルダーレスケーブル
大掛かりなエフェクターボードからコンパクトなエフェクターボードまで、近年のプロのボードには高い確率でソルダーレスケーブルが使われています。
最も理想的な長さと、断線などのトラブル回避、サウンドの向上など、あらゆる面で利点が大きいのが理由です。
今回はFREE THE TONEのソルダーレスケーブルを通して、その特性と利点を見ていこうと思います。
ソルダーレス
そもそもSolder(ソルダー)というのは【半田】という意味です。
半田とは、エフェクターや配線材などを作る際に使われる鉛とスズを主成分とした合金の名前です。
高校生の時などに、授業ではんだ付けをしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
金属同士を接合したり、電子回路で、電子部品をプリント基板に固定するために使われます。
もちろんパッチケーブルなどのケーブル類も、ケーブルとプラグを接合するのに使われます。
この半田は、鉛とスズの含有率によって、電気誘導率が変わってきます。
この辺りの細かい違いで、様々な種類の半田が、様々な用途で使い分けられているのですが、オーディオや楽器などに適した半田というのも存在します。
また、半田の付ける量などによっても音質に変化が起こります。
プロの楽器ビルダーやリペアマン・エフェクターを作る技術者は、最適な半田量を高い技術で使っているのです。
半田は使わない
ソルダーレスケーブルは、その名の通り半田を使わずにケーブルを組むことができます。
自身のエフェクターボードのサイズや配置位置によって最適の長さを選びたいパッチケーブル。
はんだ付けという専門的な技術を使わなくても、気軽にパッチケーブルを作れるのは大きな利点です。
また、半田を使わないことで、余計な電気抵抗を与えずに電気信号を通すという利点があります。
音質向上にも、大きな利点があるのです。
更に、半田という接合部分を介すことで、半田がトラブルで外れたりという不慮のアクシデントも考えられます。
そういう意味でも、半田を使わない事で、トラブル回避にもなっているのです。
好きな長さで作れる
エフェクターの配置を決めたら、できる事なら最短距離でパッチケーブルで繋げたいと思います。
ギターの信号は、ハイインピーダンスというノイズや音質劣化のリスクの高い電気信号です。
ですので、パッチケーブルの長さが長いことで、そのリスクをより高めることになります。
インピーダンスのお話は下記の記事に書いています!!
effectorboard555.hatenablog.com
好きな長さのパッチケーブルを作れるこのキットは、自身のボードに最適なパッチケーブルの長さを確保することができます。
自作の楽しみもありますよね!!
また、ケーブルの長さを最適化することで、足が引っかかったりなどのトラブルも回避できますし、余分な部分が無くなりますので、ケーブルのねじれも起こらずに最適なケーブルを作ることができます。
更に、既存のパッチケーブルだと、長さが決まってしまうので、パッチケーブルの長さによってエフェクターの配置位置が左右されてしまうこともあります。
この長さだから好きな場所に配置できないな…
こういった思いをせずに、好きな配置を予め決めて、その配置に合ったケーブルを製作できるというのは最大の利点です。
断線を防ぐ
シールドを日ごろ使っていると、こういった経験はありませんか?
- プラグ部分の留め具が緩んでくる
- 根元がぐにゃっと曲がりケーブルに負荷がかかってしまう
プラグの留め具が緩むことはよくありますよね!
ケーブルとプラグを半田で固定し、その部分を保護する部分が緩んでくると、固定部分が露出してしまうことがあります。
このソルダーレスケーブルは、ネジで固定する仕組みになっているのですが、ケーブルの外側(外皮)がある程度の弾力を持っているため、固定ネジをしっかり掴むことができるようになっています。
また、プラグ部分から最短でケーブルを繋ぐことができますので、余計なケーブルの曲がりを防ぐことができます。
この辺りの細かい設計は、さすがFREE THE TONEといったところでしょうか!!
ケーブルの流用が可能
このキットに使われているケーブルは、DCケーブルとしても使うことができます。
ですので、パッチケーブルのみならず、DCケーブルの長さを最適化することも可能です。
余ったケーブルも、無駄なく使えるのもうれしいポイントです。
種類
プラグはストレートとL字の2種類から選べます。
更に、ニッケルとゴールドの2種類があり、合計4種類の中から選ぶことができます。
ニッケルが基本的な使用で、ゴールドは金メッキ処理が施されたタイプです。
金は、電気伝導率が良いため、高額ですが音質向上が期待できるメッキです。
プラグは、ストレートとL字どちらも持っていると便利です。
片方ストレート、片方L字という作り方もできますので、お持ちのエフェクターの配置に最も合う形状を選択できます。
通常のニッケル(ストレートプラグ)
ストレートプラグのみ
通常のニッケル(L字プラグ)
L字プラグのみ
ストレート×5、L字×5のセット
通常のニッケルプラグのロゴが黒(L字プラグ)
ロゴが黒いL字プラグのみ
金メッキ(L字プラグ)
金メッキL字プラグのみ
DCケーブルセット
DCケーブルプラグのみ
パッチケーブルにもDCケーブルにも使えるケーブル
プラグのカラーを変えて視認性を上げる
Free The Tone SLC-4AS-PL-4P CU-416用ソルダーレスプラグ用アルミキャップ Sプラグ用 パープル 4個入り
- 出版社/メーカー: Free The Tone
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多種多様なバリエーションで自身のボードに最適なケーブルが組めるのは最大の魅力です!!
まとめ
今回はFREE THE TONEのソルダーレスケーブルについてご紹介してみました!
エフェクター3個ぐらいのボードでは、既存のパッチケーブルでも十分だと思いますが、ジャック位置の違うペダルが組み合わされている時や、ペダルが多くなった時
そんな時は、このケーブルを導入することで、快適な環境を整えることができます!
また、安価なパッチケーブルと比べると、音質が格段に向上しますので、音痩せの心配もありません。
みなさん是非!エフェクターボードの最適化をケーブルから見直してみませんか??
きっとお気に入りのボードが出来上がるはずです!!
ではまた次回
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