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スイッチャーの必要性や使い方を6つの機種で比較!

今回の記事は、スイッチャー必要性や使い方についてできるだけ分かりやすく説明してみたいと思います。

6つのスイッチャーの比較で、その種類用途が少しでも分かりやすく書けたらとも思っています。

 

スイッチャーって本当に必要なの?プロのボードには必ず入ってるよね?使い方が分からない!

 

そういった方は、今回の記事を読んでいただければ、自分に本当に必要なのか?ご理解いただけると思います!

 

 

 

BOSS ボス  Effects Switching System スイッチャー ES-8

 

 

スイッチャー

 

まず、スイッチャーの話をする前に、基本的な事をおさらいしておきたいと思います。

スイッチャーを導入する前に、どのような問題に対して対策をしたいのかを知ることが大切です。

 

その対応したい問題によって選ぶスイッチャーも変わってきます。

 

ギタリストの抱える主な悩み

 

 では、ギタリストの悩みとはどんなものがあるのでしょうか??

 

エフェクターの音質劣化について

 

 このブログでも散々お話していますが、ギターの電気信号というのはハイインピーダンスと言って、極々弱々しいものです。

音質劣化ノイズが発生するリスクを抱えています。

 

 詳しくはこちらの記事に書いています!

effectorboard555.hatenablog.com

 

その為、不必要な長いシールド(コード)や多くのエフェクター直列に繋ぐことは、音質劣化の餌食になりやすい状況です。

 

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また、デジタル系エフェクターアナログ系エフェクターを同時に使う場合はノイズの発生リスクが高まります。

更に、全てのエフェクターを直列に繋ぐことで、グランドループと呼ばれるノイズの原因を引き起こすことも考えられます。

 

グランドループについては、少し難しい話なので今回は省略しますが

簡単に話すと、不必要な電気がグルグルとシステム内を回り続けてしまうようなものです。

 

音色の切り替え

 

演奏するジャンルにもよるのですが、ポップスなどを演奏している場合

 

 

など、音色の切り替えが目まぐるしく変わることはよくありますよね!

 

その場合、Aメロの直前にコーラスとディレイをOFFにして、オーバードライブをON

Bメロの直前にディレイをON、サビではオーバードライブとディレイをOFFにしてディストーションをONなど…

 

あー!足がいくつあっても足りない!

 

ってことが起こります(笑)

 

チューナー問題

 

最近はクリップ式のチューナーもありますが、大音量のバンドの中では使いずらいのが現状です。

 

また、チューニング精度を考えると+/-0.5セントなどの高いチューニング精度でチューニングできるペダルチューナーは使いやすいアイテムです。

 

セント(Cent)とは、チューニングをする際の誤差の範囲を表したもので、数値が小さいほどチューニング精度が高いことを表しています。

 

TC ELECTRONICのUniTune Clipなど+/- 0.02セントのチューニング精度を誇るクリップ式チューナーもありますが、大音量のバンドサウンドの中でチューニングするには、外部の音の影響を受けるクリップ式は向いていないと言えます。

 

 

そこで、多くのギタリストがペダル式のチューナーを足元に置いているのですが、チューナーを介する事での音質の変化バッファーの音質など、気にするギタリストも多くいます。

 

できれば、チューナーは使用する時だけその回路を通過するという状況にしたいものです。

 

こういった色々な問題を解決してくれるのがスイッチャーというアイテムです!

 

 スイッチャーの種類

 

スイッチャーと一言で言っても大きく分けると2種類あります。

 

  1. ループスイッチャー
  2. プログラムスイッチャー

 

ループスイッチャー

 

ループスイッチャーとは、エフェクターをスイッチャーのセンド・リターンに繋ぐことで、そのエフェクターを使用する際にだけ必要なループをONにすることのできるタイプです。

多くのエフェクターを直列で繋ぐより、このスイッチャーを介すことで、電気信号が不必要に多くのエフェクターを通過することを防ぐことができます。

 

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One Control Xenagama Tail Loop 2

 

One ControlのXenagama Tail Loop 2などがこのタイプです。

 

 

近年のエフェクターは、トゥルーバイパスと呼ばれる、エフェクターをONにしていない時に内部で不必要な回路を経由しないというペダルも多く発売されています。

 

しかし、トゥルーバイパスでないペダルや、バッファードバイパスでもバッファーによるサウンド変化を嫌う場合は、こういったループスイッチャーを使うことで、実質的にトゥルーバイパス化を行うことができます。

 

また、このXenagama Tail Loop 2はチューナーアウトも付いているので、チューナーも独立させることができます。

 

ループできる数が違うので、自身のボードの規模やループさせたいエフェクターの数などに応じて選ぶと便利です。

 

One Control Iguana Tail Loop 2

 

先ほどのXenagama Tail Loop 2は3ループ、同社のIguana Tail Loop 2 は5ループ

 

 One Control Minimal Series Black Loop

 

Minimal Series Black Loopは超シンプルな2ループです。

チューナーアウトは装備していません。

 

 

また、1つのループにディストーションとディレイ】などの組み合わせで繋いでおくと、ソロの時はこのループをONにする!って使い方もできて便利です。

 

イデア次第で、いろいろな使い方ができるのもこのループスイッチャーの便利なところです。

 

プログラムスイッチャー

 

しかし、先ほど【音色の切り替え】の項目で書いたような複雑な音色切り替えは難しいですよね!

通常のループスイッチャーでは、複数のスイッチを同時に押すという作業がどうしても出てきます。

 

そこで、便利なのがプログラムスイッチャープログラマブスイッチャーとも呼ぶ)です。

 

このタイプは、単純にループを組むだけではなく、どのループを同時に作動させるのかを自由に組み合わせて記憶させることができます。

 

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One Control Chamaeleo Tail Loop MKII

 

Chamaeleo Tail Loop MKIIなどがこのタイプです。

 

ソロ用ディストーションとディレイ、バッキング用にオーバードライブとディレイ、アルペジオにクランチとコーラスなど、任意の組み合わせを各スイッチに割り振ることができます。

 

このChamaeleo Tail Loop MKIIはとても優秀で

  • パワーサプライの役目も果たす
  • 3つのプログラムバンクを選択可能
  • 通常のループスイッチャーとしても使用可能

とこれまたイデア次第で様々な使い方のできるスイッチャーです。

 

One Controlの商品ばかり紹介してますが、この分野においてはやはりOne Controlが最も選択肢が多いと思います。

自身のボードのシステムによって、必要な機種を選ぶことができるのが最大の利点です!

 

BOSS MS-3

 

 BOSS のMS-3 Multi Effects Switcherなどは、マルチエフェクターとプログラムスイッチャーが一体化したタイプです。

 

お気に入りの歪ペダルはループに繋いで、ディレイやコーラスは内蔵のものを使用してなど、好きな組み合わせでプログラムを行うことができます。

 

多くのエフェクターを足元に並べなくて済むのが最大の利点です。

また、チューナーも内蔵しているので、多くの役割をこの一台でこなすことができます!

 

Free The Tone ARC-53M

 

総合力最も信頼がおけるプログラムスイッチャーがFree The ToneのARC-53Mです。

 

 

  • 5つのループ
  • 10のプリセットを20種類記憶させることができる
  • チューナー(ミュート)アウトも完備
  • 独自のシステムにより音質を安定的に向上
  • スイッチを踏んだ時のノイズがない

 

これ、細かく書き始めると一つの記事ができるほどですので、今回は省略します。

ちょっと大掛かりなスイッチャーですが、様々な点から現在最強と思います。

 

One ControlのChamaeleo Tail Loop MKIIなどのように、パワーサプライの代わりになることはありませんし、このARC-53Mの為に一つアダプターを設けなくてはいけません。

そのあたりが弱点と言えば弱点なのですが、ある程度の大掛かりなボードを組む際には、このスイッチャーほど快適なスイッチャーはないと思います。

 

音質の安定化、スイッチを踏んだ時の快適さ、操作の分かりやすさなど、これを一つ持っていると格段にボードのの可能性が広がる魔法のアイテムです!

 

まとめ

 

今回はスイッチャーについて記事にしてみました。

 

3つぐらいのエフェクターだけでシステムを組む場合や、同時に複数のペダルをON/OFF切り替えするとう事を行わない人は、スイッチャーというのは必要がないかもしれません。

スイッチャーの場所も取りますし、むしろ無くて済むのならその方がいいですよね!

 

しかし、より演奏時のストレスを減らすためには、スイッチャーを導入するというのは一つの選択肢です。

 

  • 演奏するジャンル
  • 曲によるサウンド切り替えの複雑さ
  • チューナーアウトなどの利便性
  • 複数のエフェクターによる音質劣化
  • システムの簡略化

 

など、直列でのエフェクター配列では不可能な事を可能にしてくれるアイテム!

 

ご自身のスタイルによって最適なスイッチャーを選んで、もっともっと快適なエフェクターボードを組んでみてほしいなと思います!

 

ではまた次回

 

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