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もう絶対に迷わないエフェクターの繋ぎ順について。基本編

【理想のエフェクターボードを組む】という連載記事を書いています。

基本の基本から、順に読み進めていただけると、エフェクターボードを組む理想的な方法が分かるように解説していきます。

 

今回はエフェクターの繋ぎ順】の話をしようと思います。

 

 

 

はじめに

エフェクターをいくつか買ってみると、必ず沸き起こる衝動が…

 

『全部、繋いで音を出してみたい…』

 こういう状態を作ってみたくなりますよね!!

 

そこで、問題になるのが『どの順番で繋ぐのだろう?』という疑問です。

 

オーバードライブ・コーラス・ディレイ・ディストーション

一つ一つ調べて買ったのだけどどの順番でもいいの?

 

ここは必ず、疑問に思うと思うんです。

 

ご安心ください!

 

そういうあなたもこの記事を読めば、必ず明確な答えを導き出すことができます!!

 

基礎知識

 

エフェクターの繋ぎ順は適当ではいけません

 

エフェクター効率よく機能させるために、ある程度のルールを知ることが大切です。

そのルールを知り、自分の理想の順番を考えてみてください。

 

自分で考え、組み合わせを入れ替えたりして試すことで、自分の理想の繋ぎ順を見つけることができます。

今日の記事を読んでいただければ、自分の理想的な順番が必ず見つかると思います。

 

このルールを何枚かの図を見ながら順を追って説明してみましょう。

 

ルールその1【効果の上乗せ現象】

 

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エフェクターつなぎ方

 

図では、ギターから送られた信号が、1番・2番・3番・4番の順番で通過し、アンプに送られています。

 

仮に、1番と3番のエフェクターを同時にONにすると、まず1番の効果が起こり、その音に3番の効果が上乗せされることになります。

例えば、1番がオーバードライブで3番がディレイなら、まず音が歪み、その歪んだ音が反復されるということです。

 

この効果の上乗せ現象頭に入れておいてください。

基本の音を、順に加工していくイメージです。

 

この現象を考えると、繋ぎ順は以下の順番が自然だと思われます。

 

フィルター系(ワウ・ピッチシフター・イコライザーなど) ⇒ 歪系(オーバードライブ・ファズなど) ⇒ モジュレーション系(コーラス・トレモロフェイザーなど) ⇒ 空間系(ディレイ・リバーブ・ループなど)

 

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自然な繋ぎ順

 

これをイメージしやすくこう置き換えてみましょう。

※分かりやすく簡略化して説明します。

 

フィルター系は、女性の声か?男性の声か?(音は高くするか?低くするか?)

歪系は、拡声器などでの声の増幅(音量・歪量を上げる)

モジュレーション系は、何人で同時に歌うのか?(音の重なりによる揺れ現象)

空間系は、その環境。(残響感を加える)

 

この順番を真逆にすると、どうなってしまうのでしょうか??

 

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逆につないだ場合

 

基本の音を順に加工していく考え方ですので

 

空間系(音を広げ)⇒モジュレーション系(広げた音をさらに揺らし)⇒歪系(揺れ広がった音を増幅させ)⇒フィルター系(揺れ広がった音を増幅させた後、音を高くしたり)

 

とても秩序のない散らかった音がイメージできませんか??

 

あえてそういった無秩序な効果を生み出したいのなら、この順もありですが

通常の音楽ではこういった無秩序な音を使う頻度は低いと思います。

 

基本の音を定義(フィルター系)

その音を増幅(歪系)

揺れ現象を加え(モジュレーション系)

最後に残響を与える(空間系)

 

この順が、最も理にかなった順番だとわかっていただけると思います。

 

もちろん、この順番を入れ替えて面白い効果を得ることも可能です。

 

ルールその2【位置による効果の強さ】

 ワウペダルファズをイメージしてみましょう。

 

 

VOX ヴォックス ワウ・ペダル V845

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 これがワウペダルのスタンダードなタイプ。

 

 

 fuzz face この組み合わせでジミヘンになれます!!

 

ワウワウと音を変化させるワウペダルと、強烈な歪を引き起こすファズを同時に使いたいとします。

さて、この時にあなたはどちらの効果を優先的に考えますか?

 

これはもちろん自由です。

 

ワウワウという音を強調させたいのか?

それとも強烈な歪を印象づけたいのか??

 

エフェクター後方に繋いだ方が効果が大きいというルールがあります。

 

強烈な歪を強調したいのなら、ファズを後方に配置するのが正解です。

 ワウワウという効果を強調したいのなら、ワウペダルを後方に配置するのが正解です。

 

この現象は、こういった場面でも出てきます。

 

【基本の歪とブースター】

 

ソロの時にブースターを使い音量や歪量を上げるというのはよくあることです。

 この際、2つの歪系ペダルを同時に作動させることになります。

 

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1が2をプッシュする

 

1の歪ペダルは、2の歪ペダルに増幅された信号を送ります。

2のペダルは、増幅された信号を受けますので、歪の効果が強く引き出されることになります。

 

後方の歪系ペダルの効果が強まるという現象が起きるのです。

 

ですので、2には音色がお気に入りの歪ペダル、1にはブースター効果があり2を強めるためのペダルを配置すると理想の音作りが可能です。

 

まとめ

僕もそうでしたが、エフェクターの繋ぎ順は、最初は全然わからないと思います。

 

本やネット記事を読んでこう繋ぐのが決まりです!って書いてあったりして

そうなんだ…って思いながら(実は)理解していなくてその通りにしている。

 

そんな人も多いと思います。

 

最後に書きますが、繋ぎ順に決まりなんてありません。

自分の出したい音をイメージし、自由な繋ぎ順で音を出せばいいのです。

 

 

しかし、今回の記事で紹介したようなルール(繋ぎ順による効果の現れ方)があります。

 

そのルールを知っているか知らないかが重要です。

 

ルールを知っていれば、より自分好みの繋ぎ順を導き出すことができます。

 

個性的な音を出すギタリストは、自分だけのおもしろい繋ぎ順を考えていると思います。
逆に、優等生的な音を出すギタリストは、基本的な繋ぎ順を守っていると思われます。

 

自分はどんな音を出したいのか?

 

このエフェクターの繋ぎ順が、そのギタリストの個性にも繋がる部分ですので

今日の記事を参考にして、自分だけの最高の繋ぎ順を見つけてもらいたいと思います。

 

何か疑問があれば遠慮なくコメントをください。

『こういう記事を書いてほしい!』という要望などもあればコメントください。

 

次回は、今回は書ききれなかった繋ぎ順のルールをもう少し補足する記事を書いてみたいと思います。

 

effectorboard555.hatenablog.com

 

 

ではまた次回。

 

過去の【理想のエフェクターボードを組む】の記事はこちらです。

 

effectorboard555.hatenablog.com

 

effectorboard555.hatenablog.com

 

 

 

effectorboard555.hatenablog.com

 

 

effectorboard555.hatenablog.com

 

 

 

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