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もう絶対に迷わないエフェクターの繋ぎ順について。応用編

前回の記事では【エフェクターの繋ぎ方について。基本編】ということで

同時に複数のエフェクターを繋いだ際の、主な2つの注意点について書いてみました。

 

effectorboard555.hatenablog.com

 この記事では伝えきれなかった重要なことがいくつかありますので

今回は【エフェクターの繋ぎ順について。応用編】ということで、4つのポイントを書いてみたいと思います。

※前回の記事とあわせて読んでいただけると嬉しいです。

 

 

 

インピーダンス

インピーダンスについて解説している記事は沢山ありますが

『どれを読んでも分かりにくい』という方は多いと思います。

 

そこで、今回は本当に噛み砕いて分かりやすく説明します!

 

ギターから送られる電気信号は弱々しいやつです。

 

ですので、複数のエフェクター(ストレスを与える障害物)を配置すると、音が劣化していき音痩せという現象が起きます。

メンタル弱くて、ストレスにすぐ負けてしまう状態をイメージしてください。

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基本的にストレスに弱い状態

 

この音(電気信号)のストレスの受けやすさを表す言葉がインピーダンスです。

 

ハイインピーダンスと言えば、音がストレスに弱い状態です。

ローインピーダンスと言えば、音がストレスに強い状態です。

 

ギターから発せられた電気信号は、ハイ・インピーダンスの状態です。

つまり、ストレスに弱い状態。

 

ですので、エフェクターを複数繋げる場合は、このストレス軽減について考えてあげる必要があるのです。

 

バッファー

そこで、登場するのがバッファーです。

こいつは、簡単に説明すると元気の素!!

 

ハイ・インピーダンスをロー・インピーダンスに変えてくれる装置です。

ですので、ストレスに強い電気信号にすることができます。

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バッファーは障害物を乗り越えるパワーの源

 

ギターの電気信号は、ハイ・インピーダンスだと先ほど書きました。

ですので、複数のエフェクターを繋ぐと、ストレス受けすぎて更に弱々しい音になってしまいます。

そこは、メーカーも分かっていますから、基本的に、エフェクターにはこのバッファーが入っているので、何も考えずに複数繋いでも大丈夫なように設計されています。

 

しかし、ワウペダルファズなどは、ハイ・インピーダンスで受ける設計になっているものが多いので、他のエフェクター(バッファー搭載)の後に繋いでしまうと、うまく作動しなくなることがあるのです。

 

ですので、基本的にはワウペダルやファズは一番ギターに近い側に配置します

※更に、ワウペダルとファズの順番は?って思われた方は、【エフェクターの繋ぎ順について。基本編】をお読みください。

 

また、バッファーペダルというものも発売されています。

このペダルは、ハイ・インピーダンスのぎいたー信号をロー・インピーダンスに変えてくれる元気の素ペダルです。

 

バッファーペダルは、ワウペダルやファズの後に配置するのが好ましいと思います。

 

tc electronic アナログバッファー BONAFIDE BUFFER

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 この製品は本当にいい製品ですよ!!

 

ボリュームペダル

 

ボリュームペダルは、ハイ・インピーダンス用とロー・インピーダンス用があります。

買うときにここは注意しておかなくてはなりません。

 

ハイ・インピーダンス用のボリュームペダルの場合、ギターの近い位置に接続します。

逆に、バッファー搭載のエフェクターなどの後方に配置するとうまく作動しない場合があります。

 

BOSS  Foot Volume FV-30H

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 FV-30HのHがハイ・インピーダンス用の意味。

 

ロー・インピーダンス用のボリュームペダルの場合、バッファーの後に接続します。

逆に、ギターの直後に配置してしまうと、うまく作動しない場合があります。

 

BOSS  Foot Volume FV-30L

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Lがロー・インピーダンス用の意味。 

 

トゥルーバイパス

 

先ほどバッファーについて解説しました。

エフェクター(ストレスを与える障害物)を複数繋ぐと、音が劣化してしまいます。

そこで、メーカーはエフェクター内にバッファーと呼ばれる元気の素を入れているというお話でした。

 

もう一つ、このストレスを軽減させてあげる対処法があります。

それが、トゥルーバイパスという考え方です。

 

この、トゥルーバイパスとは、エフェクターOFFにした際に、ストレスを受ける回路をキャンセルし、ノンストレスで電気信号を通過させるという方法です。

 

ハードル競争の時に、ハードルを飛ばなくてもいいよ!と言ってくれるのと同じです。

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余計なストレスを回避させます。

 

エフェクターONの時には、効果を生む回路を通るわけですからどうしてもストレスはかかります。

しかし、OFFの際に不必要にストレスを与えないような設計にしているのです。

 

ここで一つだけ注意していただきたいのが、トゥルーバイパスはインピーダンスを変えないということです。

障害物をキャンセルしただけですから、電気信号のストレスへの強度に変化はありません。

 

まとめ

 

エフェクターボードを組むときには、こういった情報をよく理解できていれば繋ぎ順について迷うことはありません。

 

  1. ギターの信号はハイ・インピーダンスだと理解する。
  2. バッファーを通過すると、ロー・インピーダンスに変わる。
  3. エフェクターやボリュームペダルには、ハイ・インピーダンス用とロー・インピーダンス用がある。
  4. トゥルーバイパスは、ストレスを軽減させてくれるがインピーダンスは変わらない。

この4つのポイントを押さえて、エフェクターの理想的な繋ぎ順を考えてみてください!

 

何かご質問があれば遠慮なくコメントをください。

『こういう記事を書いてほしい』という要望もあればコメントくださいね!

 

ではまた次回。

 

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