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徹底理解!フィルター系ペダルの特徴

今回の記事は、フィルター系エフェクターの徹底解説をしたいと思います!

この時期を読んでいただければ、フィルター系のエフェクターはもう怖くない!!

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2.エフェクターの基礎知識。

エフェクターと一言で言っても様々な種類があります。一般的なエフェクターの種類を詳しい説明と共に見ていきましょう。

《フィルター系ペダル》 

フィルター系という言葉に馴染みがない方も多いと思います。
しかし、皆さんはアンプで音作りをする際に、イコライジングノブを使っているはずです。
トレブル・ミドル・ベースなどのノブを回し、好みのサウンドに調整します。
また、ギターのトーンノブを使い、演奏中に微妙なサウンド調整も行なっていると思います。

この機能を、エフェクターペダルとして抜き出し、またアレンジし、様々な効果的なサウンド変化を生み出すのがフィルター系ペダルの特徴です。

◎グラフィックイコライザー 

そういう意味では、一番分かりやすいペダルがグラフィックイコライザーでしょう。
ギターを演奏する際に大切な、周波数帯をコントロールすることができるペダルです。

その名の通り、視覚的に周波数帯の強弱が見やすいのが特徴です。
アンプやギターに付いている回転式ポットではなく、スライダーを使い各周波数帯のカットやブーストを設定する事ができます。

近年では、それほど使用している方は多くないペダルだと思います。
その理由は、ギターやアンプの性能が向上し、音質補正が必要無くなった事が大きいと考えます。
そんな背景から、グラフィックイコライザーの使い方も時代と共に少しづつ変化しているように思います。

今では、ソロやバッキングの際のサウンド変化を楽しむ使い方が一般的です。
または、沢山のペダルを繋いだ際の高域や低域の劣化を補正したり、ブースターの代わりに使用するギタリストも増えてきました。

ギターとアンプで作った素晴らしいサウンド
その基本のサウンドに、一味違う方向性を持たせたり、システムを構築した際の音質補正をしたり
そういった用途に使うペダルと言えます。

《代表的なグラフィックイコライザーペダル》

MXR M109S SIX BAND EQ

 

 

グラフィックイコライザーと言えばMXRが真っ先に思い浮かぶと思います。
6バンドEQ M109にノイズリダクション回路やトゥルーバイパスを加えアップグレードしたペダルです。
100Hz, 200Hz, 400Hz, 800Hz, 1.6kHz, 3.2kHzを±18dBでカット&ブースト可能です。
グラフィックイコライザーの決定版的存在。

◎ワウワウペダル 

フィルター系ペダルの代表的な存在が、ワウペダルです。
Jimi HendrixのVoodooChileのイントロで使われているあのペダルです。

元々は、トランペットのミュートの開閉によって得られるサウンドを再現したエフェクターと言われています。

足元で操作するトーンコントロールと言えば一番分かりやすいでしょう。
ギターのトーンコントロールは、高域周波数帯をカットし、こもったサウンドにするのが特徴ですが
ワウペダルは、様々な周波数帯にピークを作り、そのピークを可変操作する事でトーンを変化させています。

この決められたピークの違いによって、ワウの効きが変わって来るのです。

後述しますがBBE  Ben   W ahなんかは、サイドツマミでこのピークに調整できます!

優れものですよねー!

有名なCry Babyの名が示すように、人間の泣き声や叫び声のようなサウンドにする事ができ
もっとも、ギタリストの感情に寄り添うペダルと言えるでしょう。

その証拠に、ワウペダルを踏むギタリストは、同時に口も『ワウワウ』言っていたりします(笑)

《代表的なワウペダル》

BBE Ben Wah

 

BBE / BEN WAH
 

 ワウペダルで最も有名なのはCry BabyやVOXだと思いますが
個人的におススメなのがこのBen Wahです。
近年、某有名ブランドがこのBen Wahの回路を丸々コピー(というか製品のロゴなど変えて発売していた)した事でも有名です。
本という文字が、奇しくも本物の証です(笑)

オートワウ 

その名の通り、ペダル式のコントローラーを持たないワウワウがこのオートワウです。

回転式ポットを使い周波数ピークをコントロールしているワウペダルと違い、入力信号の強弱を電圧に置き換えて周波数ピークをコントロールしています。

ピッキングが強い時は、ワウペダルの様に明るい音から暗い音へ変化し
ピッキングが弱い時は、変化が緩やかです。

ピッキングニュアンスによって効きをコントロール出来るので、細かいフレーズに豊かな表情をつける事ができます。

ワウペダルがロック系の音楽で好まれているのに対し、オートワウファンク系のミュージシャンに長年好まれてきました。
中でも、ベーシストやトランペッターなどギタリスト以外にも人気のペダルです。

《代表的なオートワウペダル》

**ELECTRO-HARMONIX Doctor Q **

 

 

Musitronicsが1972年に発売したMu-Tronは、一躍世界にオートワウの存在を知らしめました。
今では、そのMu-Tronを再現したQ-TRONというペダルを作っているELECTRO-HARMONIX社ですが
このDoctor Qはエレハモのオートワウのベストセラーモデルを小型化し今に伝える名作ペダルです。

何か疑問があれば遠慮なくコメントをください。
『こういう記事を書いてほしい!』という要望などもあればコメントください。

 

ではまた。

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