必ず音が良くなる!ピックの選び方
皆さんはピック派ですか?
それとも指弾き派ですか?
おはようございます。
musica de koalaの中嶌真平です。
今回の記事は内容の濃いものになっています。
目次を上手に使いながら、ブックマークに入れてゆっくりじっくり読んでいただけたら嬉しいです!
また、書き始めて約一週間なのですが、本当にありがたい事に既に7000アクセスを突破いたしました!
これからも、プロギタリスト目線での使える情報を頑張って発信出来たらなと考えています!
◎はじめに
ギタリストの中には、ピック派の方と指弾き派の方がいると思います。
※今回は、サムピックの話は省略させていただきます!
ピック派の方が圧倒的に多いですよね?
そうですよね??
間違えていませんよね??
ということで、今回はピックについて分かりやすく解説してみたいと思います。
というのも、ギター始めたばかりの人は、必ず疑問に思うピックの選び方。
しかし、時が経つと拘らなくなるピックの選び方。
いつの間にか、何となく使ってるピック。
ピックってめちゃくちゃ重要なんですよ!
批判覚悟でハッキリ言います。
ギター・アンプ・エフェクターこんな物よりピックが大切です!!
ギターは、弦を弾いて音を出しますよね。
弦の振動がもっともサウンドに重要なのです。
僅かな振動の違いがサウンドに出ます。
ギターの魅力の一つですが、左手も右手も少しの変化でもギターは忠実に再現してくれるのです。
その些細な変化を弦に伝えるのがピックの役割です。
高級なオーバードライブを買っても、ピックが削れていては良い反応はしてくれません。
そんな縁の下の力持ちであるピックに、今回はスポットを当ててみたいと思います。
これを機にピックにこだわってみてくださいね!
基礎知識
ピックには様々な種類があります。
形・素材・厚さ・色と本当に数え切れないほどの種類が存在します。
今回は、そんな多種多様なピックを、一般的なものを選び、分かりやすく分類して説明していこうと思っています。
形
各社メーカーによって様々な形が存在しますが、一般的なピックの形状は3種類に分類する事ができます。
トライアングル・ティアドロップ・ジャズの3種類です。
※この呼び名も厳密に決まりは無く、メーカーによって多少呼び名は変わりますが、今回はこう呼ばせていただきます。
トライアングル
ティアドロップ
ジャズ
トライアングル→ティアドロップ→ジャズという順番で表面積が小さくなっていきます。
この表面積って考え方が重要で、指に触れる面積が変わるとプレイの質に違いが出てくるのです。
表面積が大きいほど、激しく右手を振ってもズレにくくなります。したがって、コードストロークなどのダイナミックなプレイに向いています。
また、親指の動きに鈍感な反応になるので、単音弾きでもダイナミックな動きに寛大です。
表面積が小さければ、より繊細な指の動きを表現してくれます。
少し親指を動かしただけで、顕著な反応を示します。ソロなど速弾き系のプレイに向いています。
しかし、表面積が小さい分だけ指との摩擦が減りますから、コードストロークなど行うとズレてしまいやすいです。
素材
素材も本当に多種多様。
ピックを構成する要素の中で一番種類が多い分野ではないでしょうか?
この素材も、今回は一般的な物を選んで話をしたいと思います。
※選ばれなかった物もありますが、素材の特徴はサウンドの傾向に関わってきますので、今回の記事を読めば、ちょっと触っただけで傾向を予想できるようになります。
同じ事が他の要素(形や厚さ)にも言えますので、参考にしてみてください。
セルロイド
最も一般的な素材がこのセルロイドです。
誰もが一度は使った事のある素材だと思いますので、今回はこのセルロイドを基準にして話していきます。
他の素材に比べて、削れやすく汗などで滑りやすい素材です。
サウンドは、このセルロイドを基準に他の素材を説明していきたいので、基本的なサウンドと表現されてもらいます。
ちなみに、ギターのバインディングやアコーディオンのボディなどに使われている素材で、ミュージシャンには馴染みのある素材です。
しかし、熱に弱く発火性がある為、第5種危険物に指定されていて取扱に資格を要するのだとか。
今では、一般的にはほとんど使われていない素材らしいです。
ポリアセタール
この素材がちょっと分かりにくいです。
というのも、ポリアセタールって表記して販売している物がほとんどありません。
ジムダンロップのトーテックスやデルリンがこの素材に分類されます。
トーテックスは、表面にザラつき加工を施して、汗による滑りを防いでいます。
デルリンは、一般的にツルツルした質感です。
この辺りは、素材と言うより加工の話になってくるので、各メーカーが様々な加工を施していますから、今回は深く触れません。
※ジムダンロップは、こういう細かなお仕事をしている優秀なメーカーですよね!
ポリアセタールは、エンジニアリング・プラスチックと呼ばれ、工業製品のベアリングなどに使われる耐久性・耐熱性に優れた素材です。
セルロイドに比べて硬質で、サウンドは硬めの印象で、より繊細なピッキング・ニュアンスを拾います。
僕はこの素材を好んで使用しています。
ちなみに僕は、ギターのナットもこの素材で統一していて、牛骨に比べてまろやかなサウンドで、チューニングの安定感も向上します!
ナイロン
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クラシック・ギターの弦でお馴染みのナイロン。
耐久性や耐加工性に優れていて、UNIQLOなどの洋服にも多様されている素材です。
弾力性があり、サウンド傾向は丸みのある優しい質感が特徴です。
不必要なザラつきがなく、ジャズやソウルなどメロウなサウンドを志向するギタリストに好まれています。
僕は、上記のようにポリアセタール系の素材を好んで使用していますが、ナイロンは曲によっては使いたくなる素材です。
この曲は大人の魅力で若い女の子にモテたい!って時に登場します。(笑)
その為
僕の師匠であるパット・マルティーノ氏は昔、石のピックを使っていました。
また、クイーンのブライアン・メイ氏は硬貨をピック代わりに使っている話は有名です。
一般的に売られているのもでも、金属製・木製・本鼈甲製など様々な素材が販売されています。
金属製は硬い音というイメージがありますが、表面の加工にもよりますが、意外と滑りやすく倍音成分が多い豊かなサウンドになります。
僕は、金属製・木製・本鼈甲製なで所有していますが、実際にライブで使用する事はありません。
これは、好みの問題ですので、自分の目指すサウンド重視で選びたい所です。
本鼈甲製などは、もはや贅沢品のような物なのでしょうが…
素材まとめ
素材は、硬度・耐久性・摩擦力・柔軟性などの特徴からサウンド傾向が変わってきます。
硬度が高いほどサウンドは硬くなっていく反面、ピッキング・ニュアンスはハッキリ表現されます。
摩擦力は、汗での滑りなど操作性に関わってきますし、柔軟性は高いほど、サウンドは甘くなる傾向があります。
厚さ
厚さも各社様々な規格を用意していて、一般的な基準といいのが難しい所なのですが。
今回は、Heavy Medium Thinの3種類に分類して説明したいと思います。
Heavy→Medium→Thinの順に厚みが減っていきます。
厚みがあるほど、ピッキング・ニュアンスを出しやすく、親指の僅かな動きも表現してくれます。
手首を柔らかく使うギタリストは、厚めのピックが使いやすいですし、手首の使い方が苦手なギタリストは、薄めのピックが弦との衝撃を和らげてくれます。
僕は日頃から、右手首を柔らかく使う事を意識しています。
右手首が硬いと、細かいコントロールが難しくなりますし、ピックもズレやすくなります。
ですので、練習の際はThinを使い手首が柔らかく使えている状態を耳でイメージし、そのイメージをHeavyで再現するという方法もたまに行います。
ピックの厚みは、は弦のゲージとのバランスで選びたい部分です。
弦が太い場合は厚めのピック、弦が細い場合が薄めのピックという風に選ぶと、右手のコントロールがしやすいと思います。
色
色は、メーカーによって厚さを表現したり、デザインを工夫したりしている部分です。
だから色は関係ないでしょう?って思われるかもしれません。
その通りです。
しかし、個人的には【ギターサウンドは気持ちで作る】と考えていて、高級ギターもアンプも弾く人のメンタルでサウンドは大きく変わってしまいます。
メンタルがサウンドに与える影響は小さくはありません。
ですので、僕はピックの色やデザインも重要だと考えています。
自分のお気に入りの柄、例えば大好きなアニメとのコラボ的な柄や、大好きなメーカーロゴが入っているもの、そういったピックを見かけたら絶対に買ってください。
そして、家で弾いてみて操作性が悪くなければ、10枚以上買い込んでください!
必ず、サウンドが向上していくと思います!
ではまた次回。
中嶌真平
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