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ゲルマニウムは温度でサウンドが変化する?答えます!

今回の記事は【ゲルマニウムトランジスタ温度サウンドが変化する?】という一般的には常識ともいえる内容について書いてみたいと思います。

 

冬のゲルマニウム対策は?って考えている方や、ファズ買いたいけどゲルマニウムって面倒?と悩んでいる方。

そんな方々が気軽にファズ(ファズだけじゃないけど)を選んでもらえるきっかけになれたらなと思います。

 

本当に温度によってサウンドは変化するのでしょうか??

勇気をもって最初に結論を言いますが【気にするな!】です。

 

 

Mastro Valvola イタリア製 ハンドメイド エフェクター FUZZ Love Buzz

 

ゲルマニウムファズは温度でサウンドが変わる?

 

この問題の発端になっているのがジミヘンの発言だと思います。

どうも、当時ゲルマニウムファズの温度のサウンド変化に悩んでいたジミヘンはロジャー・メイヤーに相談したという事なんですよね。

 

そこで、シリコントランジスタのファズが出てくると、音質変化が起きないという事になりめでたしめでたし!

 

という話が一般的に語られている話だと思います。

 

個人的には、この話は真実なのだろうか??とちょっと疑っています。

僕はジミヘンが大好きで、彼の関連本は何冊も読みましたし、彼のインタビューもたくさんっ見ましたし、音源もたくさん聞いています。

 

しかし、個人的に、彼がこのような発言をしているところを見たことはありません。

強いて言うなら、ライブ会場には何個ものfuzz faceを持ち込み、リハで最高の音の出る一個を選んで使用していた。

 

そういう記事や証言は出ています。

 

機械は温度の影響を受ける

 

そもそも、電子機器全般に言える事なのですが、やはり温度の影響は受けます。

気温5度と気温45度では挙動が変わるのは当然です。

 

パソコンを想像してみてください。

低温状態と高温状態が良くないのは誰もが知ることでしょう。

 

どのような電気機器を買っても、説明書には高温や低温を避けるように書いてあります。

 

特に、半導体半田はその影響が強く、熱によって変形したりクラック(割れ)が生じます。

 

エフェクター半導体ゲルマニウムトランジスタ)と半田でできているのですから、温度の影響を受けないわけはありません。

 

聴き比べてみよう!

 

僕の大好きだった【デジマート地下実験室】の動画を貼っておきます。

僕はこのシリーズが大好きでよく見てました!

 

ゲルマニウムの音の変化


【デジマート地下実験室】ゲルマニウム・ファズの音は温度によってどう変わるのか?〜Fulltone SOUL-BENDER

 

 これを弾いています。

 

 

 シリコンの音の変化


【デジマート地下実験室】ゲルマニウム・ファズの音は温度によってどう変わるのか?〜Jim Dunlop JHF1 Jimi Hendrix Fuzz Face

 

JIM DUNLOP JHF1 FUZZ FACE

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いかがでしょうか??

 

音の変化はあります。しかしその差は些細なものですしシリコンも同様に変化をしていることが分かります。

 

僕が思うに、温度の差でサウンドが変わるというのは、ゲルマニウムやシリコンといった問題ではなく、そもそも電子機器の問題だと思うのです。

 

ジミヘンの行動

 

では、ジミヘンが多くのfuzz faceを現場に持ち込み、一番いい個体を選んでいたという話はどういうことなのでしょうか??

 

これは正直僕の個人的な予想になります。

本人に直接話を聞いたわけではありませんし

本人を直接知る人から話を聞いたわけではありません。

 

しかし、プロギタリストとして数多くの現場で演奏してきた経験から話します。

 

ライブ会場は、大きさや会場の作りやバンドの編成などによって音はかなり違ってきます。

 

キャパ100人のお店なのか?

キャパ1000人の会場なのか?

この大きさでサウンド聴こえ方が変わるのは当然です。

 

会場がコンクリートむき出しでできているのか?

クラシックのホールのように音響特性を最大限に引き出している会場なのか?

そのあたりで音の広がりや響き、強調される音の帯域も変わってきます。

 

また、バンド内にパーカッションがいるのか?いないのか?

ベースはウッドベースなのか?エレキベースなのか?

この辺りの細かい違いが、ギターのサウンド作りにも大きくかかわってきます。

 

家で作ったサウンドをそのまま持ち込んでも、全然使えない音という事は普通に起こることです。

 

こういった経験を常日頃していると、よく考えるのが『あー!あのペダルを持ってきてたらよかったな…』という事です。

 

今日の会場や音の特性だと、気持ちおとなしい歪が合うんだよな…

今日のバンドの質感だと、歪が強い方が気持ちいいな…

今日のPAさんだと低音が出すぎる歪は合わなかったな…

 

そんな思いをすることは多々あります。

 

まとめ

 

 このような経験から、一般的に言われているゲルマニウムとシリコンではゲルマニウムが温度によってサウンドが変化する』という問題は全く考えなくていいレベルの問題だと思います。

 

僕も、若いころは悩んだりしていました。

『温度によってサウンドが変わるのか…』『それはいやだな。』

 

しかし、ゲルマニウムの歪をボードに常設していますが、今日は寒いから音が悪い!なんて考えたことは一度もありません。

 

そんなこと考える前に、冬の野外だと手が動かないとか夏のフェスは暑くて死にそうとか、そっちの方が気になります(笑)

 

サウンドマニアの方で、録音する際に最適な音を録音したい!

そういった方は、温度の変化エフェクターサウンド変化を考えるとは思いますが

 

ゲルマニウムとシリコンのサウンドの違いで選ぶ。

 

一般的に言われている【温度の影響】を考えて調べていろいろ悩む

こういった悩みは無駄な気がしますし、そういう話はマニアの間での話だ!

 

そういったレベルで気軽に選んでもいいのではないでしょうか??

 

ではまた次回

 

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