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アナログディレイの王様electro-harmonixMemoryManシリーズレビュー

今回の記事は、エレハモの超名作ペダルMemory Manシリーズ】について、実際に購入したい!と検討中の方へ、徹底解剖記事を書いてみようと思います。

僕が長年研究してきたディレイ、特にモリーマン【アナログディレイの王様】と呼ぶべき存在です。

 

デジタルには無い、アナログの温かく滑らかなサウンド

現行品を中心にKing of Analog DelayであるMemory Manの魅力に迫ってみたいと思います。

 

 

 

Memory Man

1976年にelectro-harmonix(エレハモ)社から、世界初めてのコンパクトアナログディレイとして発売されたメモ―リーマン

 このペダルが発売される前は、大型のテープエコーしか無かったてのが信じられないほどの完成度です。

 

プロギタリストなら一度は弾いたことがあるでしょうし、所有されている方も多いと思います。

 

このエレクトロハーモニクスは、創業当初からニューヨークで生産販売を行っています。

一度、本社に伺ったことがあるのですが、ニューヨークと言ってもマンハッタンからはめちゃくちゃ遠くて、大変な思いをした記憶があります。

 

electro-harmonix エレクトロハーモニクス エフェクター アナログディレイ Deluxe Memory Man 【国内正規品】

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 この商品は現行品のDELUVE MEMORY MAN

 

細かい話をしすぎると初心者の方には難しくなってしまうので簡単に纏めます。

 

BBD素子

遅延(遅れ)を引き起こすディレイの心臓部!

ヴィンテージペダルが愛されているのはこのBBD素子が、今では生産数が少なく貴重だからです。

  1. レティコン社 SAD1024A
  2. 松下社 MN3005
  3. Xvive社 MN3005
  4. Xvive社 MN3008

約40年の歴史の中で、この心臓部であるBBD素子を変えながら今に至ります。

 

マニアには、このBBD素子(特にレティコン社製のもの)が人気で、ヴィンテージペダルが高値で取引される理由なのです。

 

この辺りをもう少し詳しく知りたい方はこの記事をお読みください。

 

effectorboard555.hatenablog.com

 

 

サウンドの特徴

 サウンドの特徴を一言で表すと【温かく柔らかくしなやかな音】とよく表現されます。


Electro Harmonix Deluxe Memory Man

 

音を聞いていただければ、また実際に弾いていただければ、そのサウンド感動するはずです。

温かく柔らかいサウンドなのですが、しっかり存在感があり、減衰音が適度に劣化する。

デジタルでは絶対に味わえない、アナログならではの太く滑らかな音。

 

MXRのCarbon CopyやBOSSのDM-2では味わえない、王者の風格・贅沢な響きを感じさせてくれます。

 

また、上に貼っている動画でも確認できますが、モジュレーション(コーラス)を備えているのも特徴です。

このコーラスのMIXがこのペダルを一層特別な存在にしています。

 

※表記上はChorusとVibratoと切り替えるようになっていますが、実際はコーラスの揺れのスピードが遅いものと速いものの違いです。

 

この辺りはエレハモの特徴と言いますか、面白いサウンド(イメージを刺激する)そんなエフェクターを多く発売しています。

 

現行品ラインナップ

 Deluxe Memory Man

 

この機種が、現行品ラインナップでの基本機種

現代のDeluxe Memory Manです。

 

ある意味、正統後継者と言える、流れを汲んだペダルです。

BBD素子も今では貴重なものを使い、出音もヴィンテージを目指し作られています。

 

ちなみに、やたらとデカい!と評判の Memory Manですが、現行品は少しサイズダウンしていますので、ペダルボードにも搭載しやすくなっています。

 

発振ももちろんでき、緩やかに自然で音楽的な発振のかかり具合です。

この発振具合が本当に音楽的で、普通のポップスなんかで挟んでも違和感がありません!

 

また、この機種の特徴として、レベルをコントロールできるので【歪み具合】を調整することも可能です。

 

もちろん、僕も所有していますよー!!

ニューヨークのエレハモの工場で試奏させていただき買いました。

思い出深い一台ですね…

 

Specs

 Analog Delay

Delay Time最大550mS

Chorus/Vibrato Select Switch

Effect Output Direct Output

True Bypass

寸法:144mm(W) x 119mm(D) x 60mm(H) 650g

電源:24V DCセンタープラスアダプター JP24DC-100(付属)
価格:¥43,000 +税

 

 Deluxe Memory Man Tap Tempo 550

 Deluxe Memory Manをアップデートした進化版

 個人的には現行品で最強のメモリーマンだと思っています。

 

アナログ回路で生み出したディレイ音を、デジタル回路で制御しタップテンポを可能にしています。

ディレイタイムはDeluxe Memory Manと同じ550msで、現在のアナログディレイの基準からすると短めです。

しかし、必要最低限ってイメージです。

これ以上長いならデジタルが有効かなという気がします…

 

また、このタップテンポが面白くて、演奏中にスピードを変えると、ピッチベンドのような効果も出ますし

BBD素子が対応できないディレイタイプを入力すると、独特のノイズ音になり、僕は面白がってよく使っています。

 

また演奏生で特筆すべきなのが、タップテンポの長押しで発振します。

このメモリーマンシリーズは、発信音が特徴的で、低音に寄った特徴があります。

 

※耳障りなサウンドにはなりません。

 

また、センド・リターンを持っており、ディレイ音に他のエフェクター効果を付加することができます。

例えば、オートワウを繋いで、ウェット音(ディレイで反復される音)にワウ効果を付加する事も出来ます。

バーブを繋げば、幻想的な広がりを演出することができます。

 

この辺りは、U2のギタリストのジ・エッジ(The Edge)が研究していろいろやってますよね!

 

この機能は、ギタリストの想像力を何倍にも高めてくれます!!

 

そのイマジネーションをさらに掻き立てるのが、EXPペダルが使えるということです。

 

任意のつまみを、EXPペダルに振り分けて足元でリアルタイム操作ができます。

  • BLENDでディレイ音を増やしたり減らしたり 
  • RATEをコントロールしてピッチの上下を与えたり
  • DEPTHで幻想的な世界を作ったり
  • FEEDBACKで発振をコントロールしたり

様々なアイデアが浮かんできます!!

 

Specs

 Analog Delay

550mS Tap Tempo Control(w/Tap Divide Switch 最大550mS)
<付点8分/2拍3連符/8分/3連符/16分>

Exp. Mode Switch(Exp. Pedalでコントロールする内容を選択可能)
<Blend/Rate/Depth/Feedback/Delay>

Exp. Pedal Input

Tap Switch Input(モメンタリー・フットスイッチを接続可能)

Effect Loop(Send/Return)

True Bypass

寸法:144mm(W) x 119mm(D) x 60mm(H) 600g

電源:9V DCセンターマイナスアダプター JP9.6DC-200(付属)

価格:¥48,000 +税

 

 

 Deluxe Memory Man 1100TT

 現行品で一般的に最強なのがこの機種。

 

  • タップテンポあり
  • センド・リターンあり
  • ディレイタイムは1100msまで可能

 

ラインナップのすべての要素を兼ね備えた無敵のメモリーマンです。

 

しかし、見た目がちょっと派手すぎます!笑

あと、値段もかわいくない…

 

550との違いは超ロングディレイが使えるって事ですが、よっぽどうまく使わないと崩壊しますし、センスが問われます。

 

Specs

 Analog Delay

1100mS Tap Tempo Control(w/Tap Divide Switch 最大1100mS)
<付点8分/2拍3連符/8分/3連符/16分>

Exp. Mode Switch(Exp. Pedalでコントロールする内容を選択可能)
<Blend/Rate/Depth/Feedback/Delay>

Exp. Pedal Input

Tap Switch Input(モーメンタリー・フットスイッチを接続可能)

Effect Loop(Send/Return)

True Bypass

電源:9V DCセンターマイナスアダプター JP9.6DC-200(付属)
価格:¥69,500 +税

 

 まとめ

 

今回は、アナログディレイの王様!Memory Manについて

初心者の方にも分かりやすく、また購入を考えている方にもと思い記事にしてみました。

 

今回ご紹介したmemory manは、個人的な思い入れもあるので、もしかしたらまた記事にするかもしれません!

 

また、同じようなシリーズでMemory Boyという廉価版シリーズもあります。

そちらを購入検討されている方も多いかもしれません。

 

モリーボーイは、正直言ってメモリーマンとは別物って感じですので

その記事はまた別の記事で書いてみたいと思います。

 

長年愛され続けるディレイの名器【 Memory Man】とそのDNAを受け継ぐ【Deluxe Memory Man】

 

音楽的で、人間の心にダイレクトに訴えることのできるエフェクター

僕は大好きなエフェクターです。

 

ではまた次回

 

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