もう怖くないアダプターとパワーサプライの選び方
今回の記事は前回の記事の続きです!
エフェクターを使う際の電気の基礎知識を学んだ後は、もう少し具体的にアダプターの選び方やパワーサプライの選び方について書いていこうと思います!
沢山の種類が発売されているアダプターやパワーサプライ!
初心者の方にも分かりやすく選んでいただけるように記事を書いてみようと思います!
effectorboard555.hatenablog.com
電気の基礎知識はこちらの記事に書いています!
アダプターの基礎知識
前回の記事で電圧・電流・抵抗のことを学んでいきました。
アダプターを選ぶ際のポイントは、電圧と電流です!
お使いのエフェクターが何ボルト駆動なのか?
また、必要アンペア数が何アンペアなのか?
この辺りをきちんと理解していれば、アダプター選びは怖くありません!
センターマイナス
しかし、一つだけ注意しておきたいのがセンターマイナスやセンタープラスという表記です。
プラス電極とマイナイス電極というのがあって、これを反対に繋いでしまうと故障の原因になってしまいます。
エフェクターによってこの電極が定められてあって、図のような表記があります。
一般的には、センターマイナスというのが多いのですが、たまにセンタープラスというものもありますので、ここはチェックしておきたいところです。
分岐ケーブル
複数のエフェクターを一つのアダプターで動かすことも可能です。
その場合は、分岐ケーブルを使い電源の流れを分岐させてあげます。
この時に一番気をつけたいのが必要電流量です。
アダプターによって流れる電流量が変わりますので、自分のボードは何アンペア必要なのか知っておく必要があります。
アダプターの電流容量が何アンペアなのか?
繋ぎたいエフェクターの電流の合計は何アンペアなのか?
この辺りを事前にチェックしておきましょう!
ここでポイントが電流量の合計をぎりぎりで考えないという事です。
例えば、エフェクターの必要電流量の合計が800mA(0.8A)だとします、その場合は余裕をもって1000mA(1A)以上のアダプターを使うようにしましょう!
おすすめのアダプター
BOSS PSA-100
最も広く使われているアダプターがこのアダプターです。
BOSSのエフェクターで問題なく使えますし、他メーカー製品でも説明書などに推奨アダプターとして紹介してあることが多いです。
一般的なセンターマイナスで、DC9Vの電圧が送られます。
電流量は500mAと比較的小さいのですが、安定した電源を供給させることができます。
VISUAL SOUND 1SPOT 9V AC-ADAPTER
TRUETONE エフェクター用ACアダプター 1SPOT DC9V-ADAPTOR
- 出版社/メーカー: TRUETONE
- メディア: エレクトロニクス
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これも多くのミュージシャンが愛用しているアダプターです。
一般的なセンターマイナス、DC9Vの電圧が送られます。
電流量は1700mAですので、比較的安心して複数のエフェクターへの電源供給も可能になっています。
また、入力電圧が100V~240Vまで対応していますので、海外での使用や、国内でも特殊なコンセントもあるので、そういった場合でも安心して使えます。
POWER ALL PA-9S
これも使っているミュージシャンが多いアダプターです。
一般的なセンターマイナス、DC9Vの電圧が送られます。
電流量は2000mAまで引き出すことができます!
必要電流数が多いボードなどはこのぐらいあれば安心して使うことができます。
パワーサプライの基礎知識
アダプターで複数のエフェクターに電源を供給する方法をご紹介しました。
しかし、この方法は主に2つの問題があります。
- 電流の不安定さ。
- ノイズの発生リスク。
必要電流の違うエフェクターを複数直列で繋ぐと、エフェクターのON/OFFや繋ぎ順によって安定的な電流の確保が難しくなります。
また、デジタルエフェクターやアナログエフェクターなどを混在して繋ぐ場合は、ノイズの発生リスクが高まってしまいます。
ですので、理想は一つ一つのエフェクターにアダプターを分けて使用するのが理想的です。
ですが、そんな面倒なことは嫌ですし、コンセントがいくつあっても足りなくなってしまいますよね??
そこで便利なのがパワーサプライです。
パワーサプライは、一つのコンセントからパワーサプライを介し、複数のエフェクターに安定的に電源を供給する機械です。
パワーサプライの中には、9Vや18Vなど一つの個体から複数の電圧を送れるものもあります。
パワーサプライを選ぶポイント
パワーサプライは機種によって供給できる電源本数が変わってきます。
ですので、お使いのエフェクターが何個なのか?その個数に応じたパワーサプライを使いたいところです。
また、パワーサプライによっては、内部で流す電源を独立させているものと混同しているものが存在します。
独立させているものをアイソレートと呼びます。
折角、パワーサプライを使うのですから、アイソレートされたものを使いたいと思います。
おすすめのパワーサプライ
VITAL AUDIO POWER CARRIER VA-01
Vital Audio POWER CARRIER VA-01 エフェクトペダル用パワーサプライ
- 出版社/メーカー: VITAL AUDIO
- 発売日: 2017/01/31
- メディア: エレクトロニクス
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国産メーカーで高品質のケーブルを発売中のVITAL AUDIOが発売するエントリーモデルのパワーサプライ。
DCアウト×10と多くのエフェクターへ同時に電源供給できます。
また、9V(100mA)×7、9V(500mA)×1、12V(100mA)×1、18V(100mA)×1と選択肢が多いのも魅力です!
しかし、完全アイソレートではないので、そこだけが残念です。
VITAL AUDIO POWER CARRIER VA-08 MKII
Vital Audio POWER CARRIER VA-08 MkII エフェクトペダル用パワーサプライ
- 出版社/メーカー: VITAL AUDIO
- 発売日: 2017/04/02
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
先ほどのVA-01の上位機種がこれ!
全てのポートを完全アイソレートし、安心して使うことのできる製品です!
また、各ポートが500mA以上あるのもうれしいポイントです!
STRYMON Ojai R30
Strymon Ojai R30 9V/12V/18V対応ハイ・カレント・ DC パワー・サプライ [国内正規品]
- 出版社/メーカー: Strymon
- メディア: エレクトロニクス
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少し割高になってしまうのですがこのパワーサプライもおすすめです!
各ポート完全アイソレートされており、各ポートから500mAの電流を送ることができます。
この機種のポイントは、必要電圧を選択できるポートが2つあるという事です。
お使いのエフェクターが変わっても、このスイッチで電圧を切り替えて対応することができます。
また、同社の他のパワーサプライを繋げてシステム拡張もできる設計になっています。
まとめ
今回は2回に分けて、エフェクターを使うにあたっての電気の基礎知識と、アダプターやパワーサプライのお話をしてきました。
もっともっと詳しく話せばいろいろとあるのですが、とりあえずはこの2回の記事を読んでいただければ
最低限の知識を理解していただけると思いますし、安心して高音質のエフェクターボードを組んでいただけると思います。
電気の知識って本当に難しいと思いますが、基本的なことだけは勉強して快適なエフェクターライフを送っていただけたらと思っています。
ではまた次回
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